2014年01月13日

Abita

『Abita』は福島の原発問題を扱った短編アニメ。ドイツのDHBW Ravensburg大学におけるShoko Hara氏とPaul Brenner氏の卒業制作品。音楽はLorenz Schimpf氏による。2013年ブラジルとドイツで受賞し注目を集めたが、日本ではほとんど報道されていないらしい。Shoko Haraさんは岡山県出身。

この作品のテーマは「福島の子供たちが、放射能のため外で遊ぶことができない。彼らの夢と現実について。」とされる。台詞は一切なく、落ち着いたBGMのもと、シンプルかつ幻想的な映像がつづられていく。人と他の生物が連続するさまは、神話的、アニミズム的なイメージを生み出しており、3分49秒と短い作品だが、印象的で美しい。

現在下記Youtubeなどで視聴できるが、このYoutubeページには複数の視点からの書き込みが多数あり、環境倫理的に興味深い議論が展開されている。

2011年9月に鉢呂経産相が福島原発周辺を「死の街」と述べたことに対して、賛否両論が巻き起こった事があるが、『Abita』をめぐる議論はこれと同じ論理構造のようだ。

原発に対する想いや価値観は人それぞれ違っている。
だからこそ『Abita』を通して、互いに敬意を払いながらも建設的な議論が続けられることを心から願う。

(文責:道下雄大)

posted by 道下雄大 at 13:20| Comment(0) | アニメーション(アニメ)
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